鯖江市河和田町の茶懐石料理店「むつの花」。水・木曜のみの週2日(営業時間11:30~16:00)限定の店でなかなか機会が限られるが、妻の友人に予約してもらったのでそのご夫婦含め4人で行ってきた。お店の周りには薪がいっぱい積んであって、周りののどかな雰囲気にマッチしている。ここは以前はお寿司屋さんだったかな。
店内に入ると、カウンター6席と座敷に1テーブルのこじんまりとしたお店で、落ち着いた和の雰囲気が心地よい。
ボクらはカウンター席に4人並んで座った。店主は女性の方で目の前で調理してくれるようだ。
まず最初に出てきたのが切子のグラスに入った味真野茶。茶托は和紙に漆を塗ったものを使っていた。味真野茶は味を敏感にする効果があるとか。
さて飲み物なんだが、平日の昼間だしボクは全然呑むつもりはなかったのだが、スプーンさん夫婦(今、ニックネームをつけた)がお二人ともビールを飲むというので、それなら仕方ないなということでボクもしょうがなく頼むことにした。
飲み物のメニュー。
最初に配膳されたのがお盆の上に5つの器で、五味(甘味、酸味、塩味、苦味、うま味)をひとつずつ強調した料理らしい。
手前が、むかご入りご飯、赤出汁。赤出汁は結構辛い。
カレイの昆布締め。
煮アナゴ。福井もいいアナゴが獲れるとのことだ。
椎茸と菊菜の和え物。
妻が横で何やら訳のわからんことを言ってるが、どうやらコースメニューはこれで終わりと思っているようだ。まだ終わらんよ。だってビールが来てないもん。
ということで全て食べ終わった後にやってきたビール。
続いて出てきたのは真薯(しんじょ、しんじょう)。これも妻が料理名をすり身とか訳のわからんことを言ってたな。
あれ、この辺で別の飲み物がやってきたぞ。おかしいな。はくりゅうって言うんだっけ。
ヒラアジの塩焼きとキクラゲとマコモダケ。塩は「百笑の塩」。ご飯も美味かった。
デザート。イチジクのアイスと栗だったかな。
お店にかかっている暖簾には雪の結晶のマーク。そしてデザートに添えられていた匙にも雪の結晶のマークだったので、どうしてかなと店主さんに聞いたらむつの花というのは雪の別称とのことだ。店主さんのお名前にも関係しているらしい。ここで妻がまたおかしいことを言い出した。むつって魚のムツかと思ってたとかなんとか。店主さんは笑いをこらえるためか奥に引っ込んだ。
あっ、笑いをこらえるためじゃなくてお茶の準備だったようだ。最後に抹茶をいただいた。デザートの後口に美味しい。
店主さんにはいろいろ説明いただいて楽しい食事会だった。このお店絶対カウンターの方がおすすめ。
おわり。