県立美術館で院展を見る前に蕎麦を喰ってから行こうという話だったのに、いつの間にか勝山観光ツアーになってしまった。平泉寺からの移動先は勝山城博物館。
「勝山城」ではなくて博物館である。城の形はしているが造りが昔のお城とは全然違う。相互タクシーの創業者多田清氏が建てたらしい。この人は越前大仏も建てた人だがどんだけ金持ちだったんや。建物内には鎧とかの展示もしてあってそれなりに楽しめた。
その後、越前大仏へ。
ここはゴーストタウン。
でも、なんだろう。クリーンなんだよな。
きれいに掃除してあるよ。人はいないけど。
2つの仁王門を通り中に入るとデカい建物がある。
全体に中国様式。どこからか音楽が聞こえる。そして中に入って驚いた。(越前大仏初体験)
デカい。立派だよ。越前大仏の両脇に立つ仏さんもデカいけど、越前大仏はさらにデカい。
参拝者は少ないけどこれは勿体ないな。多田清氏はお金持ちということだけスポットが当たってる気がするが、こういう立派なものを建てるだけ信仰が深かったんやろな。
その後、五重塔へ。
最上階は高くて怖い。
先ほどの大仏が格納された建物が見える。
妻が「こういう高いところに上がるといろんな困ったこととか悩みとか何やろって気がする」と言う。少なくとも多田清さんはこれだけのものを建てて妻にそんなことを思わせたんやから立派やわ。
けっこう良かったよ。越前大仏。
・・・この後、ようやく今日の本来の目的の福井県立博物館で院展へ。
その鑑賞時の妻の上から目線がすごい。横山大観の絵に向かって「うまいじゃん」とか、院展の展示作品に向かって「ちょっとシロートっぽくないか?」とか「この作者の人は闇を抱えて生きているとか」
あんたナニ様?
高いところに上がったから、上から目線に変わったのか?だとしたら多田清さんの功罪は大きい・・。
おわり。